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□ いい人・やさしい人のお話 3 □

361 :おさかなくわえた名無しさん:03/09/21 03:29 ID:u+bIB+nt
(続き)
ところが、『いや、あと3つ先のバス停だから大丈夫だよ・・・』とのたまう老人。
これでは俺が席を譲った意味が無いではないか!?てゆうか、この老人降りる時
どうするんだ?乗る時だってあんなに時間かかりやがったくせに。

軽いパニックに陥りながらも、『バスの揺れは結構凄いんだから、いいから座っとけって。』と
空けた席に押し込むように老人を座らせた。
『あ、ありがとうなぁ・・・』と老人も困惑の表情だった。そんなに似合わないのか?畜生。

そして、老人の降りるバス停になった。また俺に礼を言い、
バスを降りていこうとしたが案の定、ヨタヨタ歩きで足元がおぼつかない。
そんな姿の老人にイラつきすら感じた俺は、手を引いて降り口まで行ってやる事にした。
言われ飽きた礼を何度も言われながら・・・

予測を上回る車内全員の眼差しに耐え切れず、結局俺も老人とバスを降りた。
『アンタもこのバス停だったのかぃ?』と驚く老人。
『違うよ・・・なんか恥ずかしくて居られなかっただけだ。正直辞めときゃよかった。』
俺は偽善者とも見られるような視線が無くなった事もあってか、つい本音を吐いた。
『すまんのぅ・・・ただアンタに言われなんだらまた痴漢扱いされとった所だよ・・・
アンタのお陰だ・・・本当にありがとう。』と弱々しく苦笑していた。
『まぁいいよ。もういいから早く帰んなよ。』と言い、老人と別れた。
本心でうざったいからやっただけなのに、このスッキリ感と例えようの無い変な充実感で
一杯の俺は、そこら辺の居酒屋で一杯ひっかけてから帰る事にした・・・

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